見る項目は1ヶ所。Googleサーチコンソールで自サイトの自然検索状況をチェックしよう

「最近ブログを始めた。」
「社内で急にSEOの担当になった。」
そんな方が最初に触れるマーケティングツールの1つが「Google Search Console」(通称サチコ)かと思います。
ただ「実際にツールを開いてみたものの、一体どこのデータをどう見たらいいの?・・とお悩みの方も多いのではないでしょうか。この記事ではそんな方に向けてご説明したいと思います。

管理画面にはメニューが色々あるので、慣れない最初のうちは苦手意識を持たれるかもしれないですが、結論、本当によく見る箇所(メニュー)は1か所だけです。

具体的には、以下のようにPCで画面を開くと左側に表示されるメニュー内の「検索パフォーマンス」だけでOK。まずはポイントを押さえて苦手意識を無くし、正しくサーチコンソールをチェックするようにしましょう。

この記事を見ていただければ、SEO担当として一番最初に押さえておくべきポイントは最低限理解ができます。
私は、月間300万uuのサイトでSEO担当者として2014年頃から関わっていますが、SEOの動向チェックで比較的頻度高くサーチコンソールで見ているのは以下の3点がメインです。

毎月SEOの資料を社内報告用に集計してまとめていますが、色々な軸で加工や分析はするもののデータソースは全てサーチコンソールの以下の数値を元にしています。では実際の見方について以下でご説明していきたいと思います。

それぞれの関係性を意識してチェックする

サーチコンソールの「検索パフォーマンス」のメニューを開くと「インプレッション・クリック・掲載順位・クリック率」と全部で4つの指標があります。まずは、これらの関係性を理解して整理しましょう。「クリック率」については一旦置いておき(下部で補足説明)、3つの項目の基本的な関係性は以下になります。

  1.  掲載順位が変動する
  2.  インプレッション数が変動する
  3.  クリック数が変動する

まず掲載順位の変動があり、例えば、今まで12位だったワードが急に9位など1ページ目に入ってくると大幅にインプレッションが増加します。2ページ目まで見る方は少ないですので大きくimpが動きます。

ただ、インプレッションが増加しても、それが9位では「クリック数」にはそれほど大きなインパクトが無いことも多いです。スマホ検索が増えたこともあり多くのクリックは上位掲載の1位~3位あたりに寄っているのが実情です。

ただ、例外として補足しておくと「例:母の日 人気ギフト」などの季節トレンド系ワードでは、掲載順位の変動ではなく「時期的なトレンド」が大きな要因としてインプレッションやクリックの増加に繋がりますので、キーワード単位で切り分けて状況は整理すると良いと思います。

【必須】Google上の平均掲載順位を見る

Googleがサイトを評価するアルゴリズムの変更や、競合他社の動向などで大きく順位変動が起きることがありますので、検索キーワードごとの平均掲載順位は、デイリー(日次)で推移を追っておいた方がよいです。
記事内容のわずかなリライト(修正・追記)でリカバリー出来る場合もあるので、とにかく気が付くのが遅れないよう、頻度を一番高く見るべきは掲載順位かと思っています。

見方としては、まずサーチコンソールの管理画面でメインワードのチェックを頻度高くしてみる、から始めると良いと思います。ただ、チェック対象のキーワード数が多くなるとかなり厳しいですので、Googleデータポータルでレポートを組んで一覧表を日々チェックするなど、体制は工夫したほうが良いです。掲載順位の有名なチェックツールとしてはGRC(有料)などを利用しても良いと思います。

【必須】表示回数(インプレッション数)を見る

主要なワードのGoogle掲載順位がそこまで高くない場合は、動向把握の為に、表示回数(インプレッション)が増えているかどうかも併せて傾向を見るとよいです。例えば、掲載順位が30位などでは、クリックの実数だけ見ても月間で10クリック、、なんてこともあるので、そうなると傾向の把握が全く出来ません。まずは掲載順位の動向と併せてインプレッションの動向もチェックしてみましょう。

【必須】クリック数(検索結果→サイト遷移数)を見る

掲載順位が高かろうと、インプレッションが多かろうと、結局はサイトにユーザーが訪問してくれなければ始まらないので、言うまでもなくこれがサーチコンソールの指標のなかでは最重要な項目です。

ちなみにGoogleアナリティクスでもorganic (自然検索)という項目を指定すると同様な数値が確認出来ます。googleサーチコンソールはgoogle検索のみですが、GoogleアナリティクスではYahoo検索やbing検索など各検索エンジン経由の「サイト流入数(≒クリック数)」も確認することができます。

ただし、ややこしいですが、GAでは「流入数」以外のインプレッションや掲載順位などの数値はわかりませんので、計測としては、GAのみでもサチコのみでもなく、両方をうまく使って見ていけるようにしましょう。詳しくはまた別の機会でご説明したいと思います。

【任意】CTR(クリック率)を見る

CTR(クリック率)は、もちろん超重要で指標ではありますが、それほど頻度高く見るかというと、優先度では上3つよりは低いかと思いますので任意としています。

ただ、例えば、元々CTRが低いワードがあり、その改善を狙った施策を実施していたような場合は、施策の前後比較として「そのワードのCTRが上がっているかどうか?」は見る必要があります。そうでなければマクロで見る場合は参考程度で大丈夫です。
ただ、補足としてご説明を追加しておくと「掲載順位が高いのにCTRが異常に低いキーワード」がもしあれば、それは改善の余地が大きいのでディスクリプションを修正するなど対応しておいた良いです。

まとめ

個人情報保護の流れが世界的に強まっているので、ユーザーのWEB上の行動データは、年々見ることが出来なくなってきています。検索クエリ(ユーザが検索したキーワード)を正確に把握したり、自分のサイトのキーワードが今何位にいるのか?、掲載順位の推移やインプレッション数、細かなサイトの状況についてGoogleが正式に教えてくれるのはこのツール1択です。(サーチコンソールとデータ連携できるツールや、独自集計・データ取得をしているツールは多くありますがGoogle公式という意味ではサチコのみ)

サーチコンソールに苦手意識を持たず、

  1. 順位
  2. インプレッション
  3. クリック数

と、3点の動向チェックをまずはしてみましょう。

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